雪ちゃんと仲良くなってきているわけ(4)

次の日からは、雪ちゃんのケージずっと開けっ放しで声掛けをするだけで、放っておきました。

そしたら自分でケージの中に入って行ったり上部でくつろいだりと

好きなようにしていました。

 

わたくしも好きなように家の中動き回っていますし、

絵を描いたりなどの作業をしています。

時々手を差し出してみると、まだ寄っては来ません。

ここでも無理はしません。

ケージはテーブルの上に置いてありますからテーブルの上も歩き回っています。

時々は飛び立って床の上を歩いたり、結構冒険心が強いのか

あちこちと歩き回ります。

 

こうしてほとんど一日を過ごしていて夕方ごろになってピロンちゃんのケージの方をしきりに見ています。

ピロンちゃんのケージは少し高い所に設置してありますから

クリッピングがしてある雪ちゃんには飛び上がっても

ピロンちゃんのケージには届かないのです。

 

赤ちゃんでない小鳥をなつかせるのにはクリッピングは

結構大きな役割を果たすようですよ。

 

雪ちゃんをピロンちゃんのケージに近づけてあげようと思い

そっと手を出し、ピロンちゃんのケージへ連れて行ってあげました。

そしたらすぐケージの外側に張り付いて登り始めましたよ。

でもまだ中に入れません。

ピロンちゃんは4年もの間ずっと一人ぼっちの子だったのですからね。

しばらく内側と外側で過ごしましたけどピロンちゃんと雪ちゃんの思いの違いが判りました。

ピロンちゃんはあまり好ましく思っていませんし、

雪ちゃんはほとんど何も気にしていなにい様です。

中に入れてみようと思いましたけど、

今日はやめておくことにしました。

この日はここまでで、家の中が雪ちゃんにとって安全であることや

わたくしの存在が危険でないことを分からせるだけの一日です。

まさに根競べですよね。

焦らない焦らないです。

 

つづく